ヘルニアという名の呪縛

2024年05月20日

結構前の話ですが、来院された女性がいまして、症状を聞くと腰が痛いとの事、本人は「私はヘルニアだから痛い」とおっしゃってました。

腰痛の歴を聞くと とにかく数年前から痛いと。それで色々な病院でMRI検査を受け、数件はヘルニアでは無いとの診断を受けたとの事。
それでその方は「このヤブ医者が!私はヘルニアよ!」って感じでその後、何件もの病院を受診してようやく「軽いヘルニアですね」と言われたそうです。
「ほら見てごらんなさい!私はヘルニアだったでしょ!」って思ったらしいです。

と、いうか医者に言わせた(笑)

私が診るとどうもヘルニアでは無いような気がして、僕も言わなきゃ良いのに(笑)
「これはヘルニアでは無さそうですが…。」と伝えると見る見る顔が引き攣って来て、「あなた何を言ってるの!?私はヘルニアって言われたのよ!」と凄い剣幕(笑)

その後、僕が施術をして痛みが消えたので、無言で立ち去りました。

「ヘルニアの呪縛」ですね。
「ヘルニア」っていうと凄い病名なので、そう思いたいんでしょうね。

マッサージをしていて「凝ってますか?」と患者に聞かれ「凝ってます」と答えると患者さんは喜びます。
「こんなに凝っている人を見るのは初めてです」と答えれば施術者としては及第点です(笑)

話は戻り、この患者さんの症状は 僕が名前を付けます「骨盤と腰椎のズレによる筋膜性腰痛」です。